同じ職種のループから抜けられない
人間はそう簡単には変われない。一度おいしい目やぬるま湯に浸かってしまうとその感覚が忘れられない。
今までと違う事をしようと決意するまではいいが、行動出来る人はほとんどいない。パチンコ店勤務もそのうちの一つだ。
パチンコ店のブラックさに嫌気がさし転職を考えるも…
パチンコ業界の事を何も知らずに就職してパチンコ店員になったが、世間からの低評価、勤務時間の長さや不規則さ、環境の悪さに嫌気がさしている店員はたくさんいる。
我慢が出来るうちはいいが、限界を超えてくるとその環境から逃げ出したい一心で転職を考える。転職を考えた店員のうち半分ほどは実際にパチンコ店を退職して違う職種の仕事を探す。しかしそう簡単には見つからない。なぜかと言うと
パチンコ店員をしていても何のスキルも身についていない
スキルが全くなくても働けた環境と違う事が理解できない
そもそもパチンコ店で働いていた事自体が信用がない
やっと見つかった仕事もスキルも何もいらない工場など。年齢制限に引っかかり工場すらも受からない人もいた。
転職が上手くいかず行きつく先は…
ブラックなパチンコ店でしか生きられない事を忘れ、飛び出した結果世間の冷たい仕打ちを受けた元パチンコ店員。世間の仕打ちを跳ね返してまで頑張ろうという人はパチンコ店員にはいない。
ぬるま湯を探し続けるのだ。
そして行きつく先はやはりパチンコ店なのである。
パチンコ店員は基本誰でも採用ですのですぐに働ける。あれだけ嫌がっていたパチンコ店員にまた復帰する。パチンコ店員のほとんどは何度か辞めて戻ってきた人が多い。
どの職種でも同じ。人は変化を嫌う生き物である
パチンコ店に限らず、飲み屋でも同じ。ホストやホステス、キャバ嬢も一度おいしい目を味わうと抜け出せなくなる。年を取ってくるとどうしようもない人生になる事なんて考えていない。
その場しのぎのその日暮らしの人たちなのである。
一般の会社の社員に対しても同じことが言える。何年かその職場に勤めて、嫌気がさして辞めた後も同じ業界に戻ってくる。
人は変化する事を嫌う
人は新しいことにチャレンジする事を嫌う
からだろうと思う。辞めた直後はすっきりしているが、就職も決まらず困ってくると当時の嫌な事は完全に忘れてしまっていいことばかり思いだす。そして同じ事を繰り返す。
これはパチンコで負けた事を忘れているのと同じだろうか?
1つを極める事がベスト
人生は長いようで短い。どの業界も奥が深く極めるには80年位の人生では足らないだろう。だとすればあちこち手を出すよりかはその仕事を極めて行った方が幸せなのかもしれない。
世間からの評価の低い仕事であっても、ひたすら続けて極めてしまうと世間からの扱いが変わってくる。