1990年代のパチンコ店はガラが悪い客とが多かった
今のきれいで清潔、安全のパチンコ店と違い当時のパチンコ店は「汚い」「客層が悪い」「何かと危険」の3拍子が揃っていた。ルールを守らない客も多く客同士のケンカも絶えなかった。
パチンコ台も今の割れない強化ガラスと違いただのガラスを2重に入れているだけ。当然殴るとすぐに割れる。私のいたパチンコ店は一日数十枚のガラスがガラの悪いパチンコ客に割られていた。
客だけでなくパチンコ店員もガラが悪かった
「汚い」「客層が悪い」「何かと危険」のパチンコ店には普通の人が働くことはなく、ガラの悪いチンピラ風の人や人間的に問題がある人が多かった。誰でもよかったというのが正解であろう。私もどうしようもない一人だった。
とにかく店で働いてくれるだけでよく、仕事ぶりなどはどうでもよかった。求人に応募すればほぼ100%で採用される。完全無料の社員寮と賄い付きが大きかった。
仕事を教えるもなかなかできないパチンコ店員
パチンコ店員の年齢層は30代~50代が多かった。過去にパチンコ店で働いたことがあるという人がほとんどだったので「少しは仕事できるだろう」と思っていた。しかし蓋を開けてみると全く話にならない。
挨拶は出来ない、時間通りに出勤できない、敬語が使えない、怒るとすぐ手が出てしまう。それでも働いてくれるだけでありがたいと我慢を続けた。しかし、ある日信じられない事件が起きてしまった。
パチンコ店員が客を叩いてしまったのだ!その理由とは?
ある体格のいいストⅡのザンギエフといってもいいくらいの40代のおじさんが相談してきた。「パチンコ台を叩く客がいるのだが威圧感がすごくて注意しずらい。どうしたらいいですか?」と
私は答えた。「威圧感にびびったり、大きな声を出されてひるんでは仕事にならない。相手を倒すくらいの気持ちで向かっていかないとなめられて仕事がやりづらくなるよ」とアドバイスした。
彼はわかりましたと言い、そのガラの悪い客のところに行っていきなり頭を叩いてしまった!
叩かれた客は当然烈火のごとく怒りパチンコ店員はボコボコに殴られた。彼にはたとえ話は通用しなかったのだ!それからは反省してたとえ話ではなく事細かく指導するようにしたのは言うまでもない。