女子店員にカッコばかりつける店員
私の勤務するパチンコ店は20代の女子店員が多い。部長が容姿重視の面接で選んでいるのでかわいい子が多い。そのパチンコ店員はモテようと必死に女子店員のご機嫌を取る事に一生懸命。
立場を忘れて女子店員の味方になる
エエかっこしいのパチンコ店員は入社10年目で役職は班長。班長は社員、アルバイトの指導をしてまとめて行かなくてはならない。しかし、彼はそんなことよりも彼らの味方になる事が仕事だと思っていたようだ。
『このコースはしんどいので変えてください』と言われればすぐに変える。
『今日は彼氏とのデートなので早退します』と言われれば帰らせる。
『給料が安いので店長に上げるように言って下さい』と言われればすぐに私の所に言ってくる。
など言われるがままの行動。何でもかんでもいう事を聞いていたら他の社員やアルバイトにしわ寄せが来ることが理解できていない。あまりにもひどいので我慢の限界に達していた。
しわ寄せは全部班長に行くようにした
何度班長に注意してもなおらなかった。そこで班長がかばった人のしわ寄せは班長自身に取らせることにした。
コースを変えてくれと言われれば班長をそのコースに入れる
早退する事を許可したならば班長に無償で穴埋め勤務させる
バイトの給料をあげる代わりに班長の給料を下げる
班長は青ざめた。彼は自分に当たり障りのない要求だけを聞いてあげるうわべだけの偽善者だったのだ。彼が『僕が全ての責任を取ります』と言う態度だったらまだましだろう。
班長の自分がいい恰好をしたいがために他の社員に負担をかける事が気にくわなかった。いわゆる『美味しいとこ取り』だ。真意は班長自身に責任を取らせることが目的ではなく、彼に『班長の仕事とは何か?』を分かって欲しかったのだ。しかし…
班長は変わる事は無かった
女子店員に嫌われることを恐れ、自分が責任を取る事を選んだ。
班長は女子店員に好かれていると思い込んでいたのだ。
班長が責任を取るとか取らないとかの問題ではない。取れる訳がない。仕方なく平社員に格下げした。えこひいきばかりする人には責任者は務まらないから。彼は受け入れた。彼が平社員になった瞬間から
女子パチンコ店員は彼と一切口をきかなくなった。
そりゃそうだろう、都合がいいから相手にしていただけで平社員になってしまうと用済みだからだ。彼は思いもよらない現実に涙していたが、実際の所は理解していないだろう。だから、10年たっても出世できないのである。