店長は給料が一番高い!はずだが…
店長はそのパチンコ店の最高責任者。給料はもちろん平社員や主任よりも高い。それは事実である。
しかし、給料日にはほとんどお金がない。1日中店にいてお金を使う暇がないのになぜなのか?
お金を使う暇がない
店長は勤務時間が自由だ。しかし逆に勤務とプライベートの区切りがないのだ。結果、1日中店にいて仕事ばかりとなる。
お金を使うといえばコーヒーを飲んだり、食事をするぐらい。あとはタバコ代くらいだ。これだけを見ると給料日にお金がないなんて事はないだろう。しかし、店長にはお金を使う重大な事が待っていた。
社員の士気を高めるために
パチンコ店で働いている社員やアルバイトは給料をもらって働いているが、それだけではマンネリになり仕事がいい加減になってくる。それを防ぐために
食事会や飲み会を月に何回か開催するのである。
最低月に2回は食事会と飲み会を実施していた。参加できるかどうかの出欠をとるとほとんどの人が参加。私の店は全員で20人ほどいた。毎回20人を連れて行っていたのである。
食事会、飲み会は経費では落ちず店長の自腹
総勢20人の食事代や飲み代は安い居酒屋に行っても支払いは10万円を超える。私の給料は35万円。
彼らの食事代で給料の半分以上は無くなるのである。
金額があまりにも大きいので経費で何とかしてもらおうとしたが駄目だった。15万円残るが車のローンと交際費でほぼなくなる。
正直、店長をやめたかった。
サラ金に手を出す店長もいた
私は安い居酒屋で済ませたのでこの金額だったが、いいカッコしいの店長は高級店ばかりを選んだ。もちろん給料では足りない。しかしいいカッコが辞められない店長は
サラ金やヤミ金で借金を始めた。
こうなると何のために店長になったか分からなくなる。一日中休みなく働いているのに全然お金が残らない。サラ金で借りられなくなった店長は
店のお金を盗んだり、ごまかしたり犯罪に走る。
このような哀れな末路の店長を数多く見てきた。みんなまさか店長になって貧乏になるとは思ってもいなかったので仕方ないといえば仕方ないだろう。
役職がつけばつくほど給料は増えるが出費も増える事を分かったうえで頑張ってほしい。