パチンコ店員になるにはもったいないスキル
パチンコ店員はほとんどが何の特技もスキルもない人たちの集まりだが、ごく一部に「すごい特技やスキル」を持っている店員もいる。
「その特技やスキルがあったらパチンコ屋で働く事はないだろう」と私をはじめ、他の店員も思っていた。
海外留学経験もある英語がペラペラな25歳の女性
面接時に履歴書を見て驚いた。
海外に5年以上住んでいて英語がペラペラ
私は「英語が出来るなら他にもいい仕事がたくさんあっただろう」と彼女に言った。いっちゃ悪いがパチンコ店の仕事なんて誰でも出来るのだから、若くて英語スキルという武器があるならやめた方がいい。
貴重な20代をパチンコ店員で終わらせない方がいいよ!とアドバイスした。しかし、彼女はどうしても働きたいという。仕方ないので正社員として採用した。
そしてある日彼女の見せ場がやってきた!
なんとパチンコ店に外国人が客としてやってきたのである。
おそらく観光で日本に来ていて興味で入店したのだろう。その外国人は日本語が全く話せず英語でパチスロの遊び方を聞いてきた。店員で英語が出来るのは彼女だけ。そこで彼女に外国人への説明を頼んだ。
彼女は外国人の所に行き、英語で説明を始めた。しかし、外国人は首をかしげるばかり。
なぜなら彼女自身がパチスロの遊技方法を全く知らなかったのだ。
本場のスロットマシーンと違ってパチスロは大当たりするまでが複雑だ。リーチ目、前兆、目押し、リプレイ外しなどパチスロをしない人にとっては難しすぎる。彼女は外国人客にそれが説明ができなかった。
結局外国人客は諦めてコインを残したまま帰ってしまった。
自信を無くした彼女は…
1週間後辞表を出した。外国人客とのやり取りで自慢の英語が活かせなかったのがショックだったんだろう。私は思った。
お前、自分からパチンコ店員を希望したんだからパチンコの事を覚える努力しろよ!特技が活かせてないやんか!
彼女がどこへ行っても長く続かない理由がわかった気がした。英語が出来る事だけに頼って、仕事を覚える努力を怠っているのだろう。