3号機の時代でも現役だった1.5号機のニューペガサス
今の若い人たちはほとんど知らないと思われるニューペガサス(1.5号機)。発売当初から波の荒い連チャンで大人気の台だった。
大当たりのシステムは今では考えられない仕様だった。その人気さゆえ3号機パチスロが設置されてもしぶとくホールで生き残っていた。
クレジット機能がなく完全手入れ
ニューペガサスにはクレジット機能がない。毎ゲーム手入れしていかなくてはいけない。
1日打っていると腕が痛くて感覚もなくなる。
しかもコイン投入口の形状は入れやすくなっている訳ではないので、入れそこなう人が多く床はコインだらけだった。嫌がらせか!というくらい入れにくかった。
子役が当たればボーナスが遠のく理由
普通に考えればベルやブドウといった子役が当たればコイン持ちがよくなり少ない投資額で大当たりを引ける。しかし、ニューペガサスは子役が当たればボーナスも遠のくのである。なぜかというと
吸い込み方式の天井方式だったからだ。
今の5号機のように毎ゲームボーナスが完全抽選されるわけでもなく、
純粋な投入枚数で既定の天井に達するとボーナス成立するシステムだった。
例えば500枚の天井がセットされたとするとコイン500枚のコインを投入しないと当たらない。途中に子役が当たると投入枚数から引かれるため、子役は全く意味のないものだった。
あと3枚で天井だというゲームで8枚役が当たるとあと5枚になるのである。データカウンターがない時代、自分自身でゲーム数を管理しなくてはいけなかったので面倒くさかったのを覚えている。
このゲーム性を分かっていない人が多く、天井間際の台ばかり狙う若者もいた。
逆押ししないと時間効率が悪すぎる
子役が当たれば天井までの投入枚数が増えるため時間がかかる。手入れでかなりの時間をロスしているのでこれ以上無駄な時間はなくしたい。そこで逆押しするのである。
逆押しして子役をわざと揃えない事でボーナスまでの時間を短縮するのである。
逆押しするとリーチ目がわかりやすい
通常時は右・中リールで必ず絵柄がテンパイする。これがテンパイせずにずれると熱い!ずれた時点で子役の取りこぼしかボーナス。
右・中リールの絵柄がずれて右リールにチェリー停止でボーナス確定。
ボーナス比率は1:1。しかし運悪くレギュラーボーナスばかりだと当てても当ててもコインは増えず追加投資がかさみ負けてしまう。
撤去直前は見るも無残な姿に
長年酷使されたニューペガサスの筐体はボロボロだった。ストップボタンのまわりのプラスチックやコインの受け皿は割れている。ボタンの接触も悪く止まらない。リールもまともな位置に停止せず、ポンコツだった。
しかし最後の最後まで人気だったニューペガサスのような台はもう出ないであろう。ボーナス時のノクターンの曲は今でも頭から離れない。