おとなしく上品なおばあちゃんは常連客
パチンコ店はガラの悪いおっさんの客がほとんどだが、中には普通におとなしいお客さんもいる。そのおばあちゃんは着ている服、話し方が上品でパチンコ店の客っぽくはない。
毎日午前中だけ羽モノの『たぬ吉くん2』を打ちに来ている常連さんだった。
持ち玉が減らないおばあちゃん
おばあちゃんはいつも少ない投資で大当たりを引く。そしてお昼に帰る時には800発入る玉箱2つを必ず交換する。交換しなかった日はない。
『いつも勝てるなんてすごいおばあちゃんだな』と思っていた。
打つコツがあるんだろうか?と思い暇だったのでおばあちゃんの後ろで見ていた。すると、すぐにVゾーンに玉が入り大当たり。打っている動作に不思議な点はない。ただツイているだけか…お昼過ぎになりおばあちゃんはいつものように2箱交換していた。
あれ?今日見ている限りでは大当たりは1回だったはず。じゃあ、あの玉はどこから持ってきたのか?
おばあちゃんに張り付いていると…
不思議に思い次の日、おばあちゃんの後ろでひたすら見ていた。大当たり後に彼女は驚くべき行動を取った。
出玉は一切使わずひたすら現金投資で玉を補充していた。
おばあちゃんに言った。「出玉で打っていいんだよ、お金使ったらもったいないじゃん!」するとおばあちゃんは「せっかくの出玉、減るのが嫌なのでこれでいいんです」と。
おばあちゃんはお金をいくら使おうが関係ないらしい。せっかく獲得した出玉を返したくなかったのだ。2箱に達しない時には現金で玉を借り補充していた。