店長になったのはいいが環境が悪すぎる
27歳で順調にパチンコ店長になれた。平社員の時と違い、これからは自分の裁量で仕事ができると内心喜んでいた。しかし、その期待は見事に裏切られた…
部下の主任と班長はなんと…
店長初日、意気込んで挨拶をしようと朝礼をしにホールに出た私は愕然とした…
主任は56歳の元上司。この人は長老としてみんなに信頼されているいわば会社の番頭さん。気さくで私が店長になれたことを心から喜んでくれた。
班長は私と共に主任をしていた【S】26歳。この男はパチンコ店を渡り歩いているいわば「パチンコ店員」になるために生まれてきたような男。性格はずる賢く、不正が大好きな男だった。何かと私を敵対視し、よく罠にはめられそうになった。
私が先に店長になったことを不満に思っているのか口もきいてくれない。指示も聞かない困り者だ。
平社員はさらにややこしいメンバー勢揃い!
主任、班長だけでも「やりにくい」と思っているのに平社員がさらに私を不安にさせた。
58歳の元店長のUさん。昔のガラの悪かったパチンコ店の頃の店長だ。元ヤ〇ザらしく背中に入れ墨が入っていた。もっとも年でシワシワで何の絵かわからなかったが。
50歳の女性店員TさんはUさんの愛人とのうわさ。関西弁バリバリの大阪のオカンタイプで言いたいことはズバズバ言う人。Uさんと一緒になると経営者の悪口を一日中話して仕事を全くしようとしない。
20歳の若手社員はバリバリのヤンキー!しかも愛人Tさんの息子。入れ墨元店長のUさんを「オヤジ」と呼ぶ。ここは組事務所やないで。
昔のガラの悪いパチンコ店のイメージを変えたかった
経営者も代替わりして30代の息子世代になった。彼らは古い経営者時代のうさんくさくガラの悪い体質を変えたかったみたいだ。そのためには生ぬるい方法ではかららないので「古い社員を一掃」したかった。
若い世代を店長にすえ、古い社員の居場所をなくす事が目的だった。
結果、私が店長になってから3カ月で全員辞めていった。若手ばかりのクリーンなパチンコ店になったが、個人的には彼達のような人たちがいてくれた方が楽しかったな。
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