昔のパチンコ店は社員寮付きが当たり前だった
1990年頃までのパチンコ店は社員寮付きが当たり前だった。ほとんどのパチンコ店員は住み込みで働いていたのである。
社員寮というといろいろな制限があるように思えるが実は最高にいい環境だったのである。
かばん一つでやってくるパチンコ店勤務希望者
今では考えられないのだが、当時パチンコ店勤務を希望する人はカバンひとつでやってくる。
家出した人、犯罪を犯して服役後に職が見つからない人、他のパチンコ店を解雇された人がほとんどだった。彼らは住む場所がないので社員寮付きのパチンコ店がうってつけだったのである。
パチンコ店は学歴、年齢、今までのいきさつは全く関係なかったので面接すると直後に社員寮が与えられた。
社員寮はすべて無料
家賃、光熱費、食事代(賄い)、駐車場代が無料。
全てが無料だったので家にいない時でも電気はつけっぱなし、冷暖房はつけっぱなしが当たり前のパチンコ店員。1日2回食事がついているので給料はまるまる残る。
貯金にはうってつけの場所だが彼らはそうはしないのである。
給料はすべて使い切るパチンコ店員
普通なら光熱費や食費が必要なのだが彼らにはそれが必要ない。なので給料のすべてを使い切ってしまうのである。
給料をもらって10日後には0円になっている人がほとんど。
0円になっても食事と住み家は保証されているので生活態度を改める訳がないのである。
もう普通の生活に戻れない
パチンコ店以外では家賃や光熱費、食費がいるのは当たり前である。車を持っていれば駐車場が必要だ。しかし彼らは長年のパチンコ店の寮での生活でそれに対応できないのである。
一度パチンコ店をやめた人はまたパチンコ店で働く運命になるのである。
人間1度ぬるい環境に置かれてしまうとなかなか抜け出せない。パチンコ店で働くのであれば注意しないと普通の生活ができなくなるので注意が必要だ。