個人経営のパチンコ店には良くある話
大手のパチンコ店ではあまりないが、個人経営の小規模なパチンコ店ではしょうもない派閥争いがある。
入社したばかりでは分からないが、しばらくすると派閥が見えてくる。誰についていくかでパチンコ店の中での扱われ方が違ってくる。
大きく分けて派閥は4つ
私の勤めていたパチンコ店では派閥は4つ存在した。
専務派(オーナー一族)
常務派(オーナー一族)
本部長派(オーナー社長の長男)
営業部長派(オーナー社長の次男)
の4派閥である。
それぞれのオーナー一族の持ち店舗は決まっていた。どの店舗に配属されるかで自動的にその派閥に入る事になる。
最初は常務派(オーナー)の店舗に配属された
私が最初に配属された店舗は常務が管理しているパチンコ店。その店の店長ももちろん常務派。平社員で下っ端の私は関係なかったのでとにかく仕事を黙々とこなしていた。
ある日、店長に呼び出され転勤の指令が。転勤先は営業部長(オーナー社長の次男)の管理している店だった。私は派閥には全く興味がなくどこでもよかったのですぐに受け入れ転勤した。
話しが早い営業部長のおかげで店長に
転勤前、店長に「営業部長の所はやりにくいで」と言われていた。しかし、実際に営業部長に会ってみると気さくな兄さんだった。年齢も私より2つ上なだけ。
彼も私に良くしてくれたので店長のアドバイスは何だったのか?と思っていた。
営業部長は雇われ店長と違い、オーナー一族なので融通が効いたり、話が早かった。店長のように上に相談する必要がないからである。彼は私を気に入ってくれてすぐに店長まで出世させてくれた。
他の派閥の店長から嫌われる
パチンコ店は7店舗あり、それぞれの派閥の店長がいる。営業部長はあまり好かれていなかったみたいで、その部下である私も気に入らなかったようだ。
何かにつけて嫌味を言われたり、重要な話もわざと私には回さないようにされたりした。私は彼らのしょうもない張り合いがバカに見えてしょうがなかった。
派閥には興味がなかったので仕事に精を出す毎日を過ごした。
営業部長が失脚!
営業部長が重要なプロジェクトの仕事上で結果を出せず、失脚してしまった。オーナー一族は大変だなと他人事のように思っていると私にも辞令が。
明日より○○店で平社員としての勤務を命ずる
私は驚いた。その店は専務直属でしかも店長は専務の息子。平社員は勤務時間が決まっている為仕事は楽になる。が、頑張って出世しようとも思わなかったので退職を決断した。
話しだけを聞くと悲惨な結末に思えるが、私にとってはパチンコ店から足を洗ういい機会だったと思っている。もし、この事件がなかったとしてもいつかは働けなくなるだろう。年を取っている分悲惨な人生が待っていたと思う。