不正を働くパチンコ店員は朝が早い!しかも休みなく働き続ける理由とは?

パチンコ店不正お見通し

不正を働く社員の行動にはある共通した特徴があった

パチンコ店不正お見通しパチンコ店で「不正」と言うとゴト師などの客をイメージしてしまうが実はパチンコ店員にも不正を働く人がいる。不正がばれて逃げたパチンコ店員、不正して警察に逮捕された人、実際に何人も見てきた。不正がばれた時他の店員は口を揃えて「まさかあの人が!」「真面目で無遅刻無欠勤のあの人が不正をするなんて」と。こういう言葉が出るのは不正を行う店員の毎日の行動にあった。それを語ろうと思う。

ケース1:平パチンコ社員の不正

その従業員は夫婦でパチンコ店に面接に来た。関西出身の腰の低い男だった。名をYとしておく。Yの年齢は35歳。働くのはYのみで奥さんは社員寮で専業主婦ということで採用された。初出勤の日から他のパチンコ店員とすぐに打ち解け社交性はかなりのものだった。店長の私に対しても「何でも言って下さい!全力で働きますから!」と気合を見せていた。他の社員のフォローも抜群で入社から数日で信頼を得た。

Yの朝は早い。誰よりも早く出勤して掃除をこなし玉箱などの準備も手際よく行う。毎日、店を任せていた主任よりも早く出勤する。主任はYを完全に信用していたので「リーダーをやってみないか?」と声をかけ店舗のカギを渡し朝の開店を任せた。Yはこの瞬間を待っていたのである。

次の日からYの計画が始まった。朝の7時に出勤し店内に入りスロットのコインを大量にカバンに入れ自分の車へ積み込む。積み込んだら知らぬ顔で開店準備をする。主任や私が出勤する前に奥さんが車からコインを社員寮に持ち帰る。この作業は発覚するまで2週間続いた。

盗んだコインは他のパチンコ屋へ持ち込んで使用するか、自分のパチンコ店の客に販売していた。なぜばれたかというと、たまたま私が用事があり早く出勤した時にYがコインを車に積み込む現場を見てしまったからです。見つかったYは驚きもせず「これぐらいいいですよね?」と言い放った。悪びれる気持ちは全く見られなかった。次の日Y夫婦は姿を消した。途中から犯行を思いついたのか?最初から計画されていたのか?不明のまま幕を閉じた。

ケース2:主任の不正

主任Sは入社して1年目の25歳。若いのにいかにも「パチンコ店員」という雰囲気。これは夜の商売をしている人がどれだけ普通の行動をしても一般人とは雰囲気が違うのと同じだ。それもそのはず高校を卒業してからパチンコ店の仕事しかしてこなかったのである。ある意味パチンコ業界を知り尽くした男。

あちこちのパチンコ店を渡り歩いてきたSはまさに当時のパチンコ店に必要な人材だった。教えなくても仕事は早く、上司のごますりの腕も天下一品だった。他の店員にはアメとムチを使い分けおいしい所だけを持って行く生き方は不器用な私には不愉快としか思えなかった。裏と表がありすぎるからだ。

私がパチンコ店にいない時でも状況を把握できるように店員の何人かを報告役としてしていた。すると報告はSの話が多く「Sはある特定の客にだけ設定を教えている」「客に景品を多く渡し客が換金後分け前をもらっている」「店長(私)がいるとみんなが気持ちよく仕事ができないとの悪口」など。まぁ、上司の悪口はよくある事なのでいいとして客との不正やり取りは見逃せない。

そういえば最近安月給なのに新型のクラウンを買ったり、カバンや財布はブランド品、財布にはいつも万札がぎっしり。噂では毎晩飲み屋と風俗に通っているらしい。普通じゃない。

ある日Sが私に「店長は働き過ぎだから僕に任せてのんびり昼に出勤してください。閉店の締めも私がやりますから早く帰って休んでください。」と言ってきた。Sの性格を知っていた私は「こいつ何か企んでいる」と思いました。ここはわざと罠にはまり何をしているか暴いてやろう。

その日は昼に出勤すると主任に伝えていた。主任よりも早く出勤しパチンコ店の前の喫茶店で張り込み。15分後に店内に踏み込んだ。すると彼がやっていたのは・・・コインをジェットカウンターに流し自分で景品に変える。景品は他店の換金場で交換して毎日現金を得ていたのだ。ばれないように1000枚程度で換金していた。開店前にこんな事をしていたら計算が合わなくなるからカウンターの女性店員にばれるはず。ばれなかったのはカウンターの女性店員に分け前を渡し共犯にしていたのだ。

1000枚分の景品のマイナスは閉店までにカウンターの女性店員がお客さんの景品を少なく渡したりして調整していた。そういえば常連客がたびたび「換金した金額が少ない!」と言っていたのを思い出した。全て彼の仕業だったのだ。

ばれたSは私も買収してきた。「社長には黙っててください!一緒にお金を取り続けましょう。パチンコ屋なんて儲かっているんだからこれくらいのお金取ったっていいんですよ!」と。そういう生き方しかできない彼に腹が立ち、そしてそういう考えに気分が悪くなり速攻で社長と警察に通報。最後に彼から言われた言葉は「この偽善者!」だった。いつから彼はこうなったのか?全国にパチンコ店は無数にあるのでこれからも彼はパチンコ店で生きていくのだろう。

不正を働く社員の共通点は「真面目(に見える)仕事熱心(に見える)」事

不正をばれたくない為に、疑われないために他人にはやさしく接する。そして自分が休んでいる時や休憩中パチンコ店いない時に不正がばれないか?不安で仕方がない。だから休まない。朝から晩まで店にいる。周りから見れば「よく仕事をしている」と勘違いされる。テレビのニュースでも犯人の普段を近所の人に聞くと「真面目」「そんなことをするとは思えない」との回答が多い。ばれない行動をした結果そう見えるのだろう。

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この記事を書いた人

元パチンコ店長。今では考えられないパチンコ店員の実態やパチンコ店運営、集客にまつわる話を暴露していきます。YouTubeチャンネルもぜひチャンネル登録よろしくお願いいたします!

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