パチンコは必ずお客が負ける
有り金(全財産)を財布にいれパチンコ店に向かう。台を打つまでは「これだけお金があったらさすがに当たるだろう」と思い大勝ちを夢見ているので楽しい。
しかし、1万、2万とコインサンドにお金が吸い込まれていくと冷や汗が出て最初の余裕は全くなくなってしまう。
そして最後の千円も使い切り、一文無しになる。
財布に1円もなくなってしまったパチンコ客は…
最後のお金まで負けてしまった時、その後どうするか?
友人と来ているならお金を借りて続行する
1人なら仕方なく家に帰る
の2択だろう。だってそうするしかないのだから。しかし、私がアルバイトしていたパチンコ店は負けたパチンコ客に救いのチャンスを与えた。そのチャンスとは?
パチンコ店の2階以上のフロアが全てサラ金会社
パチンコ店は6階建てのビルの1階に入っていた。2階以上のフロアは全部サラ金業者が入っていた。
アコム、プロミス、武富士、アイフルなど
一文無しになったパチンコ客はすぐにエレベーターに乗り、サラ金業者にお金を借りに行く。借りたらもちろん1階のパチンコ店へ直行。
1日に何度も何度もパチンコ店とサラ金を往復する人が大勢いた。
まさに全員がWIN-WIN
パチンコ客はもっとパチンコを打ちたいのでサラ金があれば助かる。
サラ金は金利の事など考えないバカなパチンコ客にお金を貸せる。
パチンコ店はさらに売り上げが増える
最終的にはサラ金でお金を借りたパチンコ客だけが損をするのだが、一時的に夢を見させてもらった代金だと思うしかないだろう。
今思うと恐ろしいパチンコビルだった。